シネオール (cineol)は、紫ウコン(ガジュツ)に多く含まれていますが、広く天然に存在する有機化合物で、環状エーテル構造を持つモノテルペノイドの一種です。ユーカリプトール (eucalyptol) 、1,8-シネオール、リモネンオキシド、カジェプトール (cajeptol) とも呼ばれます。
シネオール (cineol)は、無色から淡黄色澄明の液体で、樟脳に似たさわやかな匂いとすっきりした味を持ちます。大気に触れると次第に褐色を呈し、一部樹脂化します。
炎症や痛みを和らげる作用があるとされ、白血病細胞を殺す作用を持つ、あるいは副鼻腔炎の治療に効果があると報告されている。
利胆作用(胆汁の分泌を促進)・利尿作用(尿の出を促進)があり、肝臓や胃によいといわれています。また、コレステロールを排出し、ダイエットや便秘、高血圧にも効果があります。
シネオールには、免疫調整作用、抗炎症作用があります。特に、耳、鼻、喉、気管支、肺などの炎症を鎮静させ、鎮咳作用(咳を鎮める作用)があります。その他にも、去痰作用、抗鬱滞作用、抗鬱血作用、代謝促進作用、血液流動化作用、粘液溶解体液循環促進作用、代謝促進作用等の働きがあります。
更に加えて、抗菌、抗ウイルス、抗カタル、免疫刺激作用等の働きがあります。
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