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ウコンと二日酔い予防効果

ウコンは、二日酔い予防に効果的ですが、それは、含まれるクルクミンの働きによるものです。クルクミン(curcumin)は、カレーや沢庵を黄色にする色素でもあり、秋ウコンに豊富に含まれています。



二日酔いは飲んだお酒が、翌日になっても肝臓で分解されることなく、アルコールとしてあるいはアセトアルデヒドとして体内に残っていることです。



とくにアセトアルデヒドは、悪酔いの原因とされていて、個人差がありますが、頭痛・吐き気・めまいなどの二日酔いの症状の原因とされています。また、二日酔いには、体がだるい・食欲がないなどの症状もあります。  



お酒として飲んだアルコール分は約20%が胃で吸収されて、残りが腸でゆっくりと吸収されます。そして肝臓に運ばれて、肝臓がアルコールをアセトアルデヒドと水素に分解し、有毒物質のアセトアルデヒドをさらに分解して酢酸と水に変えて無毒化します。



肝臓がアルコールの無毒化に要する時間は体重や体質によって多少異なりますが、日本酒だとだいたい1時間に約0.3合、アルコール10cc分、3合のお酒を無毒化するのにおよそ9時間かかるといわれています。



ということは、飲む量が多かったり、飲み終わる時間が遅ければ、翌日も体内にアルコールやアセトアルデヒドが残った状態、つまり二日酔いとなるわけです。



ウコンに含まれるクルクミンは、アルコールの分解速度を速める作用があります。アルコールは肝臓で分解されてアセトアルデヒドになりますが、クルクミンは、アセトアルデヒドの分解を約50%促進するといわれています。



ですから、ウコンによってクルクミンを摂ることは二日酔い予防に効果があるといえますが、量が多かったり、飲み終わる時間が遅ければ当然肝臓によるアルコールの無毒化が朝までに間に合いませんから、二日酔いになってしまいます。



ところで、クルクミンは、脂溶性です。二日酔い予防効果を期待するには、お酒を飲む前に、牛乳など脂肪分を含むものと一緒に摂るのがいいようです。



さらに、大豆由来のレシチンが、クルクミンの体内への吸収を助ける作用があるとの報告もあることから、豆乳と一緒に摂るのもおススメといえそうです。



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